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こんにちはmioです。
この記事では発達障害について解説しています。
発達障害は3つの障害の総称
分類は以下の3つ。
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠如・多動症(ADHD)
- 学習障害(LD)
※発達障害という診断名はありません。
それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
自閉スペクトラム症(ASD)
自閉症の主な特徴として
- 人とのコミュニケーションが苦手
- 物事に強いこだわりがある
- 相手の感情に気付かない
- 興味や活動の幅が極端に狭い
上記が挙げられます。
最新の研究では、自閉症の人は人口の3%~5%いるとされており男性に多く見られるといった報告が出されています。
実際に、歴史上の偉人「ダヴィンチ」や「アインシュタイン」、スポーツ選手の「イチロー」もアスペルガー症候群なのです。このように芸術や数学、スポーツなど何かしらの分野で突出した才能を示すケースもあります。
自閉症は、早期にその特徴(こだわりの強さ等)を見抜き適切な療育を行うことで、障害として認識されにくくすることが可能です。
そのためにも正しい知識・見極める力は早期発見に繋がり、保護者を含めた本人への接し方の変化が期待できます。
注意欠如・多動症(ADHD)
ADHDの主な特徴として
- 落ち着きがない
- 忘れっぽい
- 順番待ちができない
- 衝動性が強い(怒りっぽい)
上記が挙げられます。
ADHDの症状は7歳までに明らかとなり、上記2つの症状が混同して現れることが多いです。症状は学童期や成人になっても持続することが多く、学業や友人関係の構築に困難を覚えることがあります。
必要に応じて、薬物療法などの治療方法もあります。
学習障害(LD)
学習障害の主な特徴として
- 読み書きができない
- 幼児期から文字に興味を示さない
- 数を数えられない
- 自閉症やADHDなどと併存するケースが多い
上記が挙げられます。
学習障害は生まれつきの脳機能の異常と考えられています。
その原因として妊娠中の母親の薬物摂取、妊娠高血圧症、低出生体重、出生後間もなくのトラブルなども原因の一つとして考えられています。
現在のところは根本的な治療法がありませんが、本人の理解度に合わせた特別な学習支援等を受け、症状とうまく付き合いながら生きていく術を身につけることが大切です。
発達障害に共通して言えること
発達障害に共通して言えることは以下の4つです。
- 育て方によるものではない
- 発達障害かどうかの基準は"生活に支障があるかどうか"
- 発達障害という診断名はない
- 診断できるのは医師のみ
それぞれ簡単に解説します。
育て方によるものではない
発達障害は生まれつきの脳の特性です。
発達障害のある人には、そうでない定型発達の人とは異なる脳機能の特性があります。
決して「育て方」によるものではありません!
一方で、お子様本人の努力不足・わがままでもないことを理解しましょう。
発達障害かどうかの基準は"生活に支障があるかどうか"
例えば同じ、落ち着きがない場合でも
- お子様本人が気にすることなく学校生活に馴染めている
- 保護者がそれを『個性・性格』として受け入れてる
などの理由から生活に支障を感じていない場合、それは発達障害と確定することはできません。
その特徴のせいで生活がしにくい、困ることが多い場合に発達障害と考えます。
そこに明確な線引きは無く、発達障害と言い切ることはそもそも難しいのです。
発達障害という診断名はない
これまで解説してきた通り、発達障害という診断名はありません。
発達障害とは
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠如・多動症(ADHD)
- 学習障害(LD)
上記3つの総称のことです。
これら3つの障害は、それぞれ症状も対処法も全く別物の障害なのです。症状が単独で現れることもあれば、いくつかの症状が併存して現れる場合もあります。
診断できるのは医師のみ
上記で発達障害の基準は生活に支障があるかどうかとお話ししましたが、自閉症やADHD等の診断名をつけたり投薬を行うことは医師にしかできません。
しかし、私たちのような医師以外の専門職であっても療育の必要性を判断し診断前療育を行うことができます!
最後に
この記事は
- 発達障害をお持ちのお子様・その保護者様
- これから医療機関・連携機関の利用をご検討中の方
- 療育について勉強したい方
上記の方々へ向けて、お子様が社会に出るまでの一連の流れを分かりやすいよう、サイトマップにまとめています。