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こんにちはmioです。
この記事では、初心者でも安心してAIを活用できるよう、ステップバイステップで紹介します。
AIツールの基本:まず知っておきたいこと
保育の現場でもAI技術が活用される時代が到来しました。AIツールを使いこなすことで、業務の効率化や時間の節約が可能になり、子どもたちにより多くの時間を割けるようになります。
AI(人工知能)とは、コンピューターが人間の知能の一部を模倣する技術です。
保育士がAIを使うメリットは、保育日誌やカリキュラム作成の効率化、子どもの成長記録管理が挙げられます。
AIアシスタントの紹介
まずは、初心者でも使いやすいAIアシスタントから始めましょう。
特におすすめは、下記のツールです。
- ChatGPT:会話形式で質問やタスクを依頼でき、資料作成や情報収集にも役立ちます
- Google Bard:自然な対話が可能で、保育のアイデアを引き出すのに便利です
- DeepL翻訳:外国籍の保護者対応や多言語の文書作成時に使えます
他にも、どういった場面で活用できるのか知りたい場合は、下記の〜具体的な活用事例編〜をご覧ください!
上記アシスタントツールの活用事例を紹介します。
例えば、じゃんけん列車を行うときに通常ルールだけではすぐ終わってしまうため、アレンジバージョンも行いたいとします。どんなアレンジがあるのかアイデアが浮かばないときに役立つのが、ChatGPTやGoogle BordなどのAIアシスタントです。
使い方は、いつもの検索と同じように、アプリまたはWebサイトで知りたい情報を入力するだけです。
反対に検索と違うところは、AIに対し、条件など細かく指示(プロンプト)を出せるところです。指示(プロンプト)の出し方で情報の質などが格段に上がります。
実際のChatGPTの使用例
実際にChatGPTに質問して、その内容をそのまま下記に記載します。
保育園のレクでじゃんけん列車をします。通常のルールだけでは飽きてしまうため、年長さん向けにアレンジを加えたじゃんけん列車の案を書いてください。
年長さん向けのアレンジじゃんけん列車のアイデアをいくつかご提案します。通常のルールに加えて、楽しさや競争心を高める工夫を盛り込んでいます。
1. ステーション制じゃんけん列車
- ルール:保育園の中にいくつかの「ステーション」を設定します。各ステーションには特別なミッションがあり、例えば「〇〇動物の真似をしながら進む」などの課題をクリアしなければ次に進めません。じゃんけんに勝つとそのステーションに移動でき、全てのステーションをクリアした列車がゴールします。
- アレンジポイント:ミッションを体を使う遊びや知恵を使う課題にして、じゃんけんだけでなく頭と体を同時に使うゲームにします。
2. パワーアップカードを使ったじゃんけん列車
- ルール:じゃんけん列車を進めていく中で、じゃんけんに勝つごとに「パワーアップカード」をもらえます。例えば「1回勝負で2回じゃんけんできるカード」や「負けても次に進めるカード」などがあり、途中で使うことで戦略的にゲームを進められます。
- アレンジポイント:パワーアップカードの種類や効果を工夫することで、戦略性が増し、子どもたちが考えながら参加できる楽しさを提供します。
3. じゃんけんマスターとの対戦タイム
- ルール:一定のタイミングで保育士やリーダー役が「じゃんけんマスター」として現れ、列車とじゃんけん勝負を行います。じゃんけんマスターに勝った列車は特別なパワー(例えば、次のじゃんけんで勝利確定など)を得られます。
- アレンジポイント:じゃんけんマスターは強いキャラクター設定にし、ドラマ性を加えることで緊張感や盛り上がりを演出します。
4. チーム対抗じゃんけん列車
- ルール:列車を複数のチームに分け、チームごとに異なるコースを進みます。各チームのリーダーがじゃんけんで対戦し、勝ったチームが先に進むことができるという形にします。最終的にゴールに一番早く着いたチームが勝ちです。
- アレンジポイント:チームワークや協力を促す形式で、他の列車と競争することで子どもたちのやる気を引き出します。
5. キャラクターになりきってじゃんけん列車
- ルール:子どもたちにそれぞれ動物やキャラクターの役割を与え、そのキャラクターの動きや声でじゃんけんを行うという遊び方です。例えば、ライオンのように「がおー!」とじゃんけんをしたり、ウサギのようにピョンピョン跳ねながら進んだりします。
- アレンジポイント:役になりきることで想像力を育てながら、通常のじゃんけんにより多くの体験をプラスします。
これらのアレンジで、じゃんけん列車をより楽しく、年長さん向けにレベルアップさせることができるでしょう!
上記の通り。簡単な指示(プロンプト)でもこれだけの精度です。もっと精度を上げたければ、人数・環境・子ども達の様子など細かくプロンプトを書けばさらに理想の回答を得ることができます。
これらを上手く活用して業務を効率化することで、保育士は業務負担を軽減し、プライベートな時間を確保できるようになります。
十分な睡眠や趣味の時間を取ることで、精神的・身体的な疲労が軽減され、職場での集中力や判断力が向上します。これにより、子どもの事故や怪我、さらには過労によるストレスが原因で発生しやすい虐待のリスクを大幅に下げることが期待できます。
AI導入は、保育士自身の心身の健康維持に直結し、安全で安心な保育環境づくりに貢献します。
AIツールとAIアシスタントの違い
次のAIツールの解説を行う前に、AIツールとAIアシスタントの違いを説明しておきます。
AIツールとAIアシスタントはどちらも人工知能を活用した技術ですが、目的や機能に違いがあります。
AIツール
- 定義: 特定のタスクや作業を効率化するための技術やソフトウェア。写真編集、データ分析、タスク管理など、特定の目的に特化したものが多いです。
- 例: KINDERPIX(子どもの成長記録を管理するツール)、Quik(ビデオ編集ツール)、Trello(タスク管理ツール)
- 特徴: 単一の特定機能に焦点を当て、作業をサポートすることが主な役割。主にユーザーが目的をもって操作することで効果を発揮します。
AIアシスタント
- 定義: 会話型で広範なサポートを行うAI技術。ユーザーとの対話を通じて、多様なリクエストに応えることができる、より柔軟な存在です。
- 例: ChatGPT、Google Bard、Siri
- 特徴: 質問に答えたり、会話を通じて問題解決を行ったり、情報を提供したりする機能を持つ。ユーザーの指示に従って広範なタスクをサポートできるため、マルチタスクに適しています。
違いのポイント
- 用途: AIツールは特定のタスクに特化しているのに対し、AIアシスタントは多機能で対話型のサポートを行います。
- 操作性: AIツールは明確な操作が必要ですが、AIアシスタントは自然言語で依頼するだけで多様なタスクに対応します。
保育士におすすめのAIツール・アプリ
保育士が現場で活用できるAIツールをいくつか紹介します。
これらは、どれも初心者向けで直感的に使えるものです。
- KINDERPIX:子どもの成長記録をAIで自動整理してくれるツール
- Quik:写真やビデオを編集し、保育の活動記録を簡単に保護者にシェアできる
- Trello:保育のスケジュール管理やタスク整理に使えるタスク管理ツール
- PROUD NOTE:録音・会議等の議事録まとめ・電話の録音・要約までできるAIボイスレコーダー
他にも、手軽に導入できるAIアプリも増えています。以下は、スマホやタブレットで簡単に使うことができます。
- Google Assistant:声で操作でき、子どもたちとの遊びや活動にも活用できます。
- Smart Nursery:AIによるモニタリング機能で、子どもたちの健康管理や安全のサポートが行えます。
実際に使ってみる:導入から使用までの流れ
AIツールを使い始める際の具体的な手順を説明します。
ここでは具体的に、ChatGPTのセットアップ方法を例に説明します。
1. ChatGPTアプリのダウンロード
最初に、ChatGPTアプリをスマホにインストールします。
ステップ1:アプリストアにアクセス
- iPhone: App Storeを開きます。
- Android: Google Playストアを開きます。
ステップ2:検索
検索バーに「ChatGPT」と入力し、OpenAIが提供する公式アプリを見つけます。
ステップ3:インストール
「インストール」ボタンを押してアプリをダウンロードします。
2. アカウントの作成
アプリを開いたら、ChatGPTを使うためにアカウントを作成します。
ステップ1:アプリを開く
インストールが完了したら、アプリを開きます。
ステップ2:新規アカウント作成
「サインアップ」または「新規アカウントを作成」というボタンをタップします。
ステップ3:メールアドレスの入力
指示に従い、メールアドレスを入力し、アカウントを作成します。
ステップ4:パスワードの設定
メールアドレスの確認後、パスワードを設定します。
3. 初回ログイン
アカウント作成後、すぐにChatGPTを利用できます。
ステップ1:アプリを再度開く
アプリを開き、ログイン画面でメールアドレスとパスワードを入力します。
ステップ2:ログイン
ログインボタンを押して、ChatGPTのメイン画面にアクセスします。
4. ChatGPTの使い方
セットアップが完了したら、早速ChatGPTを使ってみましょう。
ステップ1:質問や依頼を入力
メイン画面に表示されているチャットボックスに、質問や依頼を入力します。
例: 「今日の天気を教えて」や「保育日誌のフォーマットを提案して」。
ステップ2:応答を確認
ChatGPTが数秒以内に応答を表示します。必要に応じて回答を編集したり、追加の質問を続けることができます。
ステップ3:結果の活用
得られた回答をメモとして保存したり、業務に活用できます。例えば、保育日誌やカリキュラム作成に活用することが可能です。
これで、ChatGPTの導入から使用までの基本的なセットアップが完了です。質問を続けることで、さらに幅広いタスクにも対応できます。
最後に
この記事は
- 発達障害をお持ちのお子様・その保護者様
- これから医療機関・連携機関の利用をご検討中の方
- 療育について勉強したい方
上記の方々へ向けて、お子様が社会に出るまでの一連の流れを分かりやすいよう、サイトマップにまとめています。