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こんにちはmioです。
この記事では、ビジョントレーニングがなぜ必要なのか、期待される効果、ゲーム感覚で楽しむ方法などを紹介します。
ビジョントレーニングとは?
ビジョントレーニングとは、目の機能を効果的に使うための訓練のことです。
具体的には、目で見た情報を脳に伝え、適切に処理する力を養います。発達障害児の場合、視覚情報の処理に困難を感じることが多く、日常生活や学習において支障をきたすことがあります。
なぜ必要なのか
ビジョントレーニングが必要な理由は、視覚認知能力の向上により、日常生活や学習の質が向上するからです。
視覚情報を正しく理解できないと、文字の読み取りや物の位置認識が難しくなり、学習において大きなハンデとなることがあります。トレーニングを行うことで、視覚情報の処理能力を向上させ、社会生活や学習面での困難を減少させることが期待できます。
期待される効果
視覚認知力の向上
図形の識別、空間認識力、物の位置関係を理解する能力が向上します。
学習の改善
読み書きのスムーズさが増し、学習意欲が高まることが期待されます。
社会的スキルの向上
物の見え方が正確になることで、周囲とのコミュニケーションが円滑になります。
ゲーム感覚で楽しむ
「ペーパータワー」ゲームは、視覚認知力を高めるのに効果的な方法の一つです。
子どもに紙を用意し、折り紙のように何度も折ってタワーを作らせます。この過程で、空間認識や指先の巧緻性を鍛えることができます。ゲーム感覚で進めることで、子どもも楽しみながら取り組めるのがポイントです。
他にもビジョントレーニングはたくさんのレパートリーがあり、1〜20までの数字の書かれた紙を壁にランダムで配置し、子どもたちは1から順番に番号をタッチしていく「数字早押し」ゲームなどもあります。
子どもたちのレベルによっても、数字を大小変えてみたり、部屋一面に数字を配置してタイムアタック形式にしてみたりと難易度も調節していきます。
このように、一つの遊びでも様々なアレンジを加えながら、子どもたちが楽しんで活動に参加できるように工夫するのも療育者の役割です。
発達障害児本人と保護者の悩み・疑問
1. 視覚認知のトラブルがあるかどうか、どう見分けるのか?
視覚認知のトラブルは、文字の読み間違いや見落とし、物の位置が把握しにくい、絵を描くときにバランスが悪いなどの行動で見られることがあります。これらの兆候が見られる場合は専門家に相談し、適切なトレーニングを始めることが重要です。
2. ビジョントレーニングを日常生活で取り入れる方法は?
ビジョントレーニングは、遊びの中で自然に取り入れることが可能です。例えば、パズルや迷路、かるたなど、視覚情報を活用する遊びを日常的に行うことで、楽しくトレーニングを行うことができます。
3. 家庭でもできるトレーニングの具体例は?
家庭では「指で追う文字ゲーム」などを行うと良いでしょう。子どもに指で文字や形を追わせ、正確に辿れるかを確認します。このような遊びは視覚認知力の向上に役立ちます。
最後に
この記事は
- 発達障害をお持ちのお子様・その保護者様
- これから医療機関・連携機関の利用をご検討中の方
- 療育について勉強したい方
上記の方々へ向けて、お子様が社会に出るまでの一連の流れを分かりやすいよう、サイトマップにまとめています。