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こんにちはmioです。
この記事では、発達障害児との外出に最適な福岡県の九州国立博物館『あじっぱ』での療育的メリットや遊び方、注意点などを、放デイ職員の視点で解説します。
発達障害児と『九州国立博物館』へ行く際の注意点とメリット
結論:九州国立博物館は静かすぎず賑やかすぎない、遊びと学びのバランスが取れた博物館は、発達障害児の外出先として非常に優秀です。
福岡県太宰府市にある『九州国立博物館」』は、文化・歴史に触れられる施設でありながら、館内の『あじっぱ』では子ども向けの遊びも充実しています。
とくに発達障害のある子どもにとって、見て・触って・感じることができる体験型エリアは、安心感と学びの両立がしやすい環境です。
メリットまとめ
- 「静」と「動」の切り替え練習ができる(展示エリア⇔あじっぱ)
- 感覚統合の療育効果が高いおもちゃや展示物が豊富
- 手帳割引・エレベーター・バリアフリートイレなど支援体制が充実

特に静と動の動きを切り替えることは、『行動の切り替えが苦手』『気持ちのコントロールが苦手』なお子さんに効果的面で、普段の生活から繰り返し行うことで脳の命令が伝わりやすくなり、体と心のコントロールする力に繋がります♪
エネルギーが有り余っている状態の子どもに「しっかり座って勉強に集中しなさい!」と言っても、すぐ切り替えることは難しいですよね^^
このように、普段「動」の力が強い子どもでも、繰り返すことで「静」の力に繋がっていきます。


【療育効果】世界中のおもちゃで遊ぶメリットとは?
『あじっぱ』では、世界中の伝統的なおもちゃや遊び道具に触れられます。
これには以下の療育的な効果があります。
感覚統合への働きかけ
- 触覚や視覚刺激が多様で、感覚統合のトレーニングに最適
- 繰り返し遊びを通して「予測と理解」を養うことができる
社会性の発達
- 他の子どもと一緒に遊ぶ中で、順番・ルール・譲り合いを自然に学べる
- スタッフや保護者と関わることで、コミュニケーションの幅が広がる
文化理解と自己肯定感
- 「違いを受け入れる」ことに繋がる国際的なおもちゃ体験
- 初めての道具に挑戦して成功する体験が、自己肯定感の向上に繋がる



「買ってもすぐ飽きてしまうかも...」「置く場所がない...」など様々な理由で、おもちゃを増やしたくない方も、上記のようなサービスをうまく活用することで、発達段階に合わせた知育玩具を定期的に入れ替えていくことが可能になります!
『あじっぱ』ってどんなところ?
『あじっぱ』は九州国立博物館の中にある入場無料の体験型展示室です。
世界中のおもちゃ・楽器・衣装・学用品・伝統工芸・関連資料など、様々な体験ができるのが魅力です。
基本情報
- 住 所:福岡県太宰府市石坂4-7-2(九州国立博物館内)
- 電話番号:050-5542-8600
- アクセス:
- 【電車】西鉄太宰府駅から徒歩10分(博物館専用のエスカレーターあり)
- 【車】普通乗用車・準中型自動車1回500円(駐車場収容台数313台完備)
- 【障害手帳割引】障害手帳提示で無料(障害者手帳アプリ「ミライロID」も使用可)
- 営業時間:9:30~17:00(入室は16:30まで)
- 定 休:月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)・年末
- 料 金:
- 【あじっぱ】大人も子どもも無料
- 【文化交流展(平常展)】高校生以下または18歳未満無料・大人は700円
- 【障害手帳割引】提示で持参の方およびその介護者1名無料
- 九博利用で『だざいふ遊園地』の入園料が半額![詳細]
- 予 約:平常展のご利用はWebチケットがお得
- 対象年齢:全年齢
- 公式サイト:https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_info04.html

おすすめの過ごし方は展示エリア⇔あじっぱです!
展示エリアは大人700円なので大人の方は、下記のリンクから楽天割引チケットが購入できます!Eチケットなので当日はスマホの提示でスムーズな入場が可能です♪
【注意点】発達障害児と『あじっぱ』を楽しむためのお約束
注意すべきポイント
- 時間制限あり(混雑時は入替制):子どもに事前に「30分だけだよ」と伝えておく
- 大声・走り回るのは禁止:事前に「静かに遊ぼうね」とルールの共有を
- 展示品の一部は壊れやすい:触っていいもの・ダメなものを区別する練習を
- 保護者同伴が原則:付き添いが必須。子どもから目を離さないこと
- 混雑時は入場待ちも:事前に「待つ練習」をしておくと安心

忘れ物や迷子の心配には『エアタグ×万能キーホルダー』!
おすすめの使い方はそれぞれ1つずつ購入して、「学校に行くときはランドセル」「お出かけの時は洋服に」と使い回すこと♪
エアタグは高性能GPSな分、値段もそれなりにするので少し面倒に感じるかもしれませんが、毎回「無くしたら困るもの」に付け替える方が家計には優しい使い方です^^
洋服に付けるときは、安全ピンが外側に向くように取り付けましょう♪

さらに値段を抑えたい方&アンドロイドスマホをお使いの方は
『アンカー×100均のリング付きカナビラ』!
アンカーのAnker Eufy (ユーフィ) Security SmartTrack Link(紛失防止トラッカー)はアイフォン・アンドロイド両方で使え、高性能かつ値段も2,000円台!
【まとめ】発達障害児とのお出かけを安全に楽しむコツ
お出かけ前の準備
- スケジュールを視覚化
- ルールや注意点を事前に共有
- 混雑を避けた時間帯(午前中)を狙う
- イヤーマフやお気に入りグッズを持参(音・におい対策)
- 館内図の事前確認

イヤーマフは大きい音が苦手なお子様・落ち着きたい時など、様々な場所で活躍するのでひとつは持っておくことが望ましいです♪
子どもへの声かけ例

静かに遊べるかな?試してみよう!

おもちゃはあじっぱのものだから、大切にあそぼうね♪

30分でおしまいだよ。終わったらエレベーターでおりようね!
子どもによって、声掛けの入りやすさなどももちろん変わります。
下記では、子どもへの上手な声掛けの仕方、関わり方、療育に対する考え方など保護者や支援者が抱える様々な問題の解決の手助けとなる本を紹介します。