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こんにちはmioです。
この記事では、発達障害のあるお子さんと『九州爬虫類フェス2025』に行く際の注意点や準備、療育効果を放デイ職員が解説します。
発達障害児と一緒に『九州爬虫類フェス2025』へ行く前に知っておきたい基本ポイント
結果:九州爬虫類フェス(通称:九レプ)は、発達障害のあるお子さんにとって、五感を刺激する「リアル体験」ができる、療育的にも非常に効果的なイベントです。

九レプとは、日本全国から有名専門店が100店以上集結する2日限りの展示即売会です!
なかでも、「見る」「触れる」「匂いを感じる」など、生き物とのふれあい体験は、安心感や情緒の安定にもつながります。
しかし、お出かけには環境の変化に対するストレスや感覚過敏のリスクも伴います。この『九州爬虫類フェス』は大きなイベントだからこそ、多くの人が集まる分、それだけの混雑と盛り上がりがあり、発達障害を持つお子さんには過ごしにくい環境であることも間違いありません。
だからこそ、事前準備や事前学習、スモールステップでの関わり方が重要です。

この記事は、「爬虫類が好きで行ってみたいけどパニックにならないか不安で見に行けない... 」「初めての参加で会場内の様子はどんな感じなのか知りたい」など、これから行ってみようと思われている方々へ向けて、事前準備や子どもとの関わり方、イベントの魅力をお伝えできたらなと思います♪

イヤーマフは大きい音が苦手なお子様・落ち着きたい時など、様々な場所で活躍するのでひとつは持っておくことが望ましいです♪
生き物とのふれあいがもたらす療育効果とは?
『九州爬虫類フェス2025』は、非日常的な「爬虫類」とのふれあい体験ができるイベントで、発達特性のあるお子さんにもおすすめのスポットで、様々な療育的効果が期待できます。
感覚統合の促進
爬虫類を「触る」「観察する」ことで、視覚・触覚・聴覚など複数の感覚が同時に刺激されるため、感覚統合療法の一環としても活用できます。
情緒の安定と自己肯定感の向上
「怖かったけど触れた」「名前を覚えられた」などの成功体験は、自信や達成感につながります。
また、冒頭で触れた「見る」「触れる」「匂いを感じる」などの生き物とのふれあい体験は、安心感や情緒の安定にもつながります。

もちろん猫カフェなどのふれあい施設もおすすめです!
社会性の学習とSST(ソーシャルスキルトレーニング)との連携
他の来場者や飼育員とのコミュニケーションを通じて、他者との関わり方や公共マナーを学ぶ機会にもなります。
- 順番を待つ
- 質問をする
- 優しく触れる
- 手を洗う
上記のような体験は、日常のマナーやルールを実践の中で学べる絶好の機会です。

体験して終了ではなく、上記のような教材をお出かけの前後に取り入れることで、子どもの興味・関心や振り返りに繋がり、お出かけで得た学びを今後に活かせる、実りのある体験になるでしょう♪
『九州爬虫類フェス2025』の紹介・詳細情報
九州爬虫類フェス公式ホームページ イベント概要より引用
基本情報
- 会場住所:福岡県福岡市博多区沖浜町2-1 マリンメッセ福岡 B館
- 電話番号:092-262-0051
- アクセス:
- 開催期間:2025年5月24(土)~25日(日) 10:00~17:00
- 料 金:【障がい手帳割】障がい者手帳提示者は入場無料・未就学児無料・その他ポスター通り
- 対象年齢:全年齢(小さなお子様連れ歓迎)
- 公式サイト:https://q-reptile.com/fukuoka/

爬虫類・両生類・珍ペットの展示即売会や動物と触れ合えるエリアもあり、飼育用品や餌の販売・専門家によるトークショーなど盛りだくさんの内容です♪
飲食コーナーには人気のキッチンカーが並び、昨年はフトアゴヒゲトカゲのパッケージが可愛いコーヒーやアイスをめちゃめちゃリピートしてました^^


注意点:発達障害児と訪れる上でのポイント
音や混雑に注意
会場は多くの人で賑わい、動物の鳴き声や機械音もあるため、イヤーマフやノイズキャンセリングイヤホンを準備しておくと安心です。
AirPods Proなどのノイズキャンセル機能付きのイヤホンをお持ちの方は、事前にお子さんの耳にフィットするか確認しておくと良いでしょう。

イヤーマフは大きい音が苦手なお子様・落ち着きたい時など、様々な場所で活躍するのでひとつは持っておくことが望ましいです♪
匂いへの配慮
生体展示のため、独特の動物臭や餌のにおいが苦手なお子さんもいます。マスクの着用や、においを遮断する工夫も有効です。
急な動きに注意
一部の生き物は動きが早く、驚くことがあります。事前にどんな動物がいるのか写真や動画で予習しておくことで、不安を減らすことができます。
手洗い・消毒を徹底
動物とのふれあい後は、手洗いやアルコール消毒を徹底しましょう。感染症予防にもつながります。
お約束
会場内では、生体の購入もできますので、購入した生体を出さないようにしましょう。
写真動画撮影や展示販売されている生体を触ってみたい場合は、必ずお店の人に許可を取るなど、各店舗の指示に従いましょう。
まとめ:発達障害児と楽しく安全なお出かけにするための事前準備と声かけ
ここまで、生き物と触れ合うことの療育的効果を解説してきました。
生き物との触れ合いを楽しむことにはたくさんのメリットがあります。

個人的におすすめしているふれあい施設が、福岡の筑紫野にある『筑紫野ベレッサ いきもの探検隊』です!
ここには、放デイの外出レクやプライベートでも何度もリピートしているほどたくさんの生き物たちと触れ合える施設なので気になる方は下記の記事をご覧ください♪
事前準備チェックリスト
- 写真や動画で「どんなイベントか」見てもらう
- ルール(触れる時の約束、順番を守る等)を伝える
- 混雑・音・においへの対応グッズ(イヤーマフ、マスクなど)を用意
- 水筒、ウェットティッシュ
おすすめの声かけ
- 「今日は〇〇に会えるかもね、一緒に探してみようか」
- 「びっくりしたら、耳をふさいでもいいし、お外に出ても大丈夫だよ」
- 「終わったらアイス食べようね(ご褒美設定)」
親子での体験が、子どもの成長と親の安心に繋がります。無理せず、楽しめる範囲で出かけてみましょう。
子どもによって、声掛けの入りやすさなどももちろん変わります。
下記では、子どもへの上手な声掛けの仕方、関わり方、療育に対する考え方など保護者や支援者が抱える様々な問題の解決の手助けとなる本を紹介します。
お知らせ

これまで本ブログでおすすめしてきた、発達障害に関わるすべての人に読んでほしい、発達障害の人が〇〇するための本『ちょっとしたことでうまくいくシリーズ』が完全版として一冊にまとまりました‼︎