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こんにちはmioです。
この記事では、発達障害の診断が出た際、本人への診断名の伝え方やベストなタイミング、診断書が必要な場面を解説します。
診断名を伝えるメリット・デメリット
国が運営する国立身体障害者リハビリテーションセンターのHPを参考に少し要約して解説します。
告知のタイミングとしては下記の表を参考にしてください。
学童期 | まわりの同年代の子どもとのちがいに気づき始めたとき |
思春期 | 学業や友人関係につまずき自尊心が低下したとき |
青年期 | 進学や就職など適性に沿った進路選択に悩むとき |
成人期 | 職場での対人関係や仕事が思うようにいかないとき |
一般的に告知することが多いのは下記の通り。
- 母親
- 教師
- 医師などの専門家
上記の通り母親が多いようですが、適切に内容を伝え、かつ本人の評価もできる面で医師などの専門家による告知が適しているように思えます。
伝える時の留意点
誰が、いつ、どのように伝えるかについては、本人にとってのタイミングを大切にしながら、周りにいる親などの支援者の気持ちや状況を十分に把握し、できる限り事前に関係者同士で相談しておくことが必要です。
具体的な診断名には、本人や家族の思い込みが深くかかわる場合がありますので、事前に確認しておくことが大切です。相手の背景をよく理解しておけば、伝える側は緊張し過ぎることはありません。
本人自身が普段から気づいている気持ちや行動の具体的な特徴を例にとって説明することで、スムーズに受け入れてもらえるでしょう。
伝えて欲しいこと
伝えて欲しいことは下記の通りです。
- 苦手なこと(短所)は別の方向からみれば強み(長所)でもあること
- これらの特徴は脳に関連した生まれつきの性質であるけれども、成長や経験によって変化していくものであること
普段どおり、否定的なことばは使わずに伝えましょう。また、周りに困っている人がいれば手助けをするのと同じように、自分の苦手なことやわからないこと、困ったことがあったときにはそれを周りに伝えればよいこともつけ加えましょう。
具体的な診断名を伝える時に、同じ診断名の人は多くいてもひとりひとり性格や個性がちがうことや、診断がある人とない人とははっきり区別できるものではなく、診断がない人のなかにも同じような特徴をもつ人が多くいることも伝えるとよいでしょう。口頭説明だけでなく、メモを渡したり、絵や図を用いたりすると、理解しやすく記憶にも残りやすいかもしれません。
伝えないという選択肢も
診断名を伝えることが最善とは限りません。
診断名は、医師によって異なる場合があるので診断名をあえて言わず、「あなたにはこういった特性があるんだよ」と特性のみを伝える選択肢もあるのです。
上記の記事では、なぜ医師によって診断名が異なるのかにも少し触れています。
また、診断名は伝えたくなくても伝えないといけない場合もあるので覚えておきましょう。
診断書が必要な場合
まだ診断を受けておらず診断書の取得について考えている人は一度、発達障害の専門医がいる医療機関をまずは受診してみましょう。
最後に
この記事は
- 発達障害をお持ちのお子様・その保護者様
- これから医療機関・連携機関の利用をご検討中の方
- 療育について勉強したい方
上記の方々へ向けて、お子様が社会に出るまでの一連の流れを分かりやすいよう、サイトマップにまとめています。